オフィスラブ〜‘えす’課長の秘密〜



「ったく、細けぇんだよ!」





香織がスパーッと煙りを吐く。





「何が、自覚を持てだと?はんっ!こっちはちゃんと持ってるつーの」





私は苦笑いしながらお茶を一口。


今日は香織荒れてるなぁ…


荒れたくなる気持ちは分かるけど。





「つぐみも思わない?」

「え、あ、うん」

「Sの実力は認めるけどさぁ」





あれからSこと佐渡課長は怒鳴って怒鳴って怒鳴りまくった。


取引相手だろうが社長だろうが佐渡課長はハッキリと物申すタイプだから。





「こっちの身になって欲しい。顔色伺わないといけなくなるしね」

「……」

「特別手当でも貰いたいわ。この際録音して社長室にでも乗り込んでやろうかな」



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