〈BL〉愛してる
突然の電話
月曜日に真相を
確かめようと決めた。

次の日。

つまり土曜日の朝に
突然携帯が鳴った。

ぇ? 誰?

今日は休みだよね?

透からだった。

時刻は朝の六時…

運動部の透が
早起きなのは
昔からだけど
土曜日の朝から
電話を掛けてくる
事は滅多に無い。

何だろう?

急用かな?

本当に休日に
掛けて来るなんて珍しい。

休日に掛けて来るのは
試合の時くらいなのに。

それは何故かと言うと
透のお弁当を
作ってるのが
僕だからだ。

まぁ僕も早起きは
嫌いじゃないから
いいんだけどね♪

透ん家は
所謂"父子家庭"だ

透が中学生の時に
離婚してしまい
中学生の頃は
うちのお母さんが
作ってたんだけど
一度僕が
作って行ったら

"桜香の弁当が良い"って
言われたから
それからは
毎日僕が作るんだ♪

今だ鳴りつづける電話……

眠い目を
擦りながら電話に出た。

「もしもし」

欠伸をしながら出たら
第一声がこれだった。

「出るのが遅い」

そんな事言われても
今まで寝てた
僕に開口一番
その台詞は
酷いと思う……

しかもまだ六時だし。

「透酷いなぁ」

「ごめん」

取り合えず謝る。

「どぅしたの?」

「今日暇か?」

どうしたんだろうか。

「得に予定は無いけど」

「じゃぁ、
十時にうちに来いよ」

何で命令系?

「何で?」

「話しは来てからだ」

僕に拒否権は
無いらしい(苦笑)
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