ありえない彼氏
ありえない彼氏2

ありえない彼氏と年末バースデー

クリスマスが終わり、今年もあと今日、31日だけ。

どれだけきつい部活でもさすがに年末年始は休みらしく、バスケ部ももちろんお休み。

つまりは、翔太が家にいる…ということなんだけど。


そんな中、私は一人で佳織の家へと来ていた。


「あのさ、由香…?一体何があったのよ?」


「……」



佳織の部屋でむくれた顔のまま座り込む私を見て、佳織が呆れたように口を開く。

でも私はその質問に答えることなく、ただ黙り込んでいた。


「昨日まで嬉しそうに今日から天宮と会えるーって言ってたのに…何がどうして今、私の部屋に一人でいるの?」

「…知らないもん」


私はムスッとしながら小さく答えると、ふいっと顔を逸らす。

それを見て、佳織が小さく溜め息をついた。











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