恋人 × 交換!? 【完】



――ガチャッ!




私の疑問を邪魔するみたいに、突然ドアが乱暴に開いた。



注文は何もしてないのに……と思ったけど、すぐに店員じゃないことがわかった。



入ってきたのが、モデル並みに飛び抜けて美人な子だったからだ。



見た目、私と同年代か少し上っぽくもある雰囲気で、肩まである髪に、空色のワンピを着ている。




(だ……誰なの、この人……?)




奏に、前触れなく現れた人物の正体を問うような視線を向けると、



「座れよ、シズル」


「ど……どういうつもりよ!」


「いいからだまって座れ。いうこと聞けねぇの?」



冷静な彼。



興奮しているようすの子――シズル。




(…………)




ふたりを交互に見ながら、間に挟まれた形の私は、ひたすら混乱していた――。






。● TO BE CONTINUED.

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