君を探して

最後のメール

その日の夜も、22時を過ぎてもメールは届かなかった。

だけど……

今日は話をしたい。
“オレ”に、大事なことを聞きたい。

私は、ゆっくりと、携帯を開いた。


でも……怖い。

“オレ”にこのことを告げてしまったら、明日から私たちはどうなるんだろう?

何もなかったようになんて、できない。


怖いよ……。

弱気な私が、“このまま知らんぷりをし続ければ?”とささやく。


……でも。

やっぱり、私は、“オレ”と向き合いたい。


気がつけば携帯を手にしたまま10分以上たっていた。


私はようやく、“オレ”へのメールを書き始めた。

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