V系メンズに恋してる
仮1
ピピピピピッ

朝7時、今日も時間ピッタリに携帯のアラームが鳴る。
何の面白味のない電子音だ。
そしてベットの上の棚に置いてある携帯をノロノロと止める。
『ハァ…今日もバイトか』

今日もいつもと変わらない平凡な一日が始まる。

高校を卒業してから3ヶ月経つ。特に目標とか夢も無かったから進学もしなかった。家の経済的余裕も無かったし…。
奨学金で大学に行こうと思えば行けたんだろうけど、そんな気力すら沸かなかった。

後悔してるかって聞かれたらしてるかもしれない。
大学行った友達はサークルとか合コンとかで楽しそうだし。



『準備するか〜』

重たい体を起こして10分はボーっとする。
その後、シャワーを浴びて、歯を磨いて、簡単にメイクをする。
ワンルームの部屋にある全身鏡で自分を映すけど平凡な何処にでもいる19歳の女の子だ。

もっと可愛く生まれてたら人生変わってたかもなぁ。…ってそんな事考えてる場合じゃない。遅刻する〜!
急いで玄関を出て、自転車でバイト先に向かった。
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