恋するショートストーリー
カクテルストーリー

「木葉、おめでとう」

「うん!ありがとう、お父さん、お母さん」



私は、ずっと追い続けていた夢を、とうとう叶えることができた。




・ * ・ * ・ * ・ * ・



咲倉木葉、このような字を書いて「さくら このは」という名前は、自分でも珍しい、なかなか無い名前だと思うけど、同時につけてくれてありがとう!っていう気持ちが溢れてくるような名前だった。


だって、ローマ字表記の時でも漢字表記のときでも、私みたいな珍しい名前は一発で「あ、これ自分だ」ってわかるから!


夢をもった中学3年から、時は過ぎ、12年も経った

皆が受験勉強に、忙しくシャープペンシルを動かしている時期に、私はひたすら体力を付けたり、その職に就くために必要なことを頭に叩き込んでいた。


もちろん、皆からの非難の声はバッチリ頂いた。だけど、その中でも応援してこれたのは家族の応援があったからだなぁ、と思う。


そして今、



「ここが、BAR.Flos(バー・フロース)か......」


私の就く職場、そう、バー





私は、バーテンダーになる事ができた






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