懐古の街

第一話『押し入れの中の同居人?!』

暑い暑い夏が過ぎ、やっと涼しくなり始めた秋。

俺は念願の一人暮らしを実現させる為に、大学に通いつつバイトに明け暮れて、やっと、引越しが出来るくらいの資金も貯まり、涼しくなり始めた秋、貧しい時に、祖父も昔暮らしていたと言うボロアパートの前に立っていた。

ここらへんは、かなり、ど田舎にあたる土地らしいが立地条件も悪くない。

大学を卒業したばかりの俺はしがないフリーターで、就職先は叔父が経営している喫茶店のウェイターに決まっている。

この街でどんな出会いや出来事が待っているのか、まだわからないが、俺は新鮮な気持ちで秋晴れの空を見上げて、一息ついてから、リヤカーに積んで運んできた多くない家財道具を部屋へと運び込んでいった。

テレビに冷蔵庫に本棚、テーブル 布団や衣服類その他にも、ちまちまとしたモノを運び込み、並べて行き、部屋を見渡す。

まだ家具も少なくて殺風景だが、おいおい買い揃えていけばいいだろう。

どういう部屋にしていくか、家具を少しづつ買い揃えて行きながら考えるのも、また一人暮らしの醍醐味だ。

よし。

あとは、この布団一式を押し入れにしまえば、完璧だ!

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