【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
3時限目
なんか、私最近変かも…。
舜くんのことを考えると、ドキドキしたり、不安になったり、胸がキュッと締め付けられたりする…。
「それはね、恋よ!」
この前の花火大会のコトも含め全てを報告したら、美織ちゃんにズバッとそう言われた。
「好きじゃなかったら、篠崎さんとのクリスマスの為にこんなに頑張らないでしょ」
うっ…。
確かになーんにも勉強しなかった私が、こうしてクリスマスの為に睡眠を削って頑張ってる…。
やっぱり恋、なのかなぁ…。
……ってことは、私、あの舜くんが『好き』ってこと!?
「そう、ひなは篠崎さんが好きなの。」
キッパリと美織ちゃんに言い切られた私は、何も言えずにいちご大福をかじる。
…私が、舜くんを?
ありえない。絶対ない。
だって舜くん、大学生だよ!?
あ…こんなこと、確かこの前も思ったような…。
ひたすら大福を食べ続ける私に、美織ちゃんはフフンッと得意げな顔をしてみせた。
「やーっとひなにも春が来たか!」
…まだ決まったわけじゃないもん。
舜くんは私のこと、物覚えの悪いバカな生徒、くらいにしか思ってないはず。
それに私は高校3年といえども、まだ17歳だし…。
「そいえばさ、あたし、目指す大学決めたよ!」
はぁ、と俯いた私に、美織ちゃんが爆弾発言。
め、め、目指す大学!?
美織ちゃんは普通に、私たちが通う女子校の附属大学に行くのかと思ってた。
「どこ、どこっ!?」
慌ててそう聞くと、フフフフ…と怪しげな笑みを浮かべる美織ちゃん。