サクラドロップス
「えぇー、じゃあ誰かステキなヒトがいるんですかぁ?ユキ姉ってば秘密主義!エッチなんだからぁ」
だから、アタシがどうして妊娠しなきゃイケナイんだか、ましてエロ呼ばわりされなきゃイケナイんだか・・・誰か教えてちょうだい。
「えー、だってユキ姉、朝のコーヒーやめたじゃないですかぁ?」
・・・良くみてるのネ?
最近ツバサくんといるおかげで二日酔いになるコトも朝の気だるさもなくなって
うっすいアメリカンよりお茶が美味しくなったアタシなの。
「それに毎日えらくこったお弁当だしぃ」
それもツバサくんがネ・・・
「夜だって残業しないようにはやく帰るし、ユキ姉が3日以上呑みにいかないなんて、おかしいですよぅ・・・」
・・・・・・・お恥ずかしながら、それもツバサくんが待ってるから、ネ。
「営業の男性社員達も、ついにクールビューティーユキ姉にオトコが出来たんじゃないかって、ウワサしてます。安藤さんはいつもだけど」
「・・・・・・そ、う」
それで昨日の安藤はいつもと違ったのだろうか。
そんな話になっていたなんて、ちっとも知らなかった。
「それに何よりユキ姉色っぽくなりましたもん。今までも綺麗だったけど、さらに綺麗な、恋する女子力オーラがプンプンです!」
アタシの腕に絡み付いて、嬉しそうなエリカちゃん。
オーラ・・・ねぇ。
出てたらイイけど。