サクラドロップス

・・・ごもっとも。


だから朝のラッシュも苦手で、いつもはやい時間に部屋を出るの。平日の夜は帰宅時間をずらしてネ。


「しっかりしてそうに見えて、案外ユキさんて可愛いんですよね。エリカちゃんなんてけっこう図太い神経してますよ?今日だって『じゃあユキ姉に完全に振られたら教えてくださぁい♪』ですからネ」

カシカシとミディアムよりは若干短い黒髪をいじるようにして、安藤。


それはエリカちゃんの『うそ』かもしれないけれど

アタシが訂正するのはルール違反なので

その後は他愛の無い話をして

『命にかけて襲わないから部屋まで送らせてクダサイ!』

と、言う安藤の申し出を断って

そのまま・・・駅で、別れた。


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