模造太陽が照らす
塔の横を擦り抜け、
エレナ・フロルは
大地に足を付けた。
冷たい地面はカランと
音を響かせ、彼女を
受け止めた。

空には雲を敷き詰め、
地下に人を押し込めて
星は回転する。

金属の口をフロルは、
通り抜けて、
地下にある森へと
辿り着く。

杉の群が造り出す影
の横にフレンジャーは
椅子に腰掛けて、空を
眺めていた。
「エレノイヤの空には
飽きたの?」
「いいや。たまには違う
空を見んとエレノイヤ
の美しさに慣れて
しまうじゃろ。」