愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
言う? 言わない?
私は祐樹にプロポーズの返事をする事なく、ママさんにタクシーを呼んでもらって一人でアパートへ帰った。


ずっとその事ばかり考えたけど、翌日になっても私の気持ちは決まらず、昼に加奈子を食事に誘った。


会社からほど近い所にある洒落たレストランで、私はビーフストロガノフを、加奈子はチキンの何かに取り込み中。

因みにお肉が苦手な私だけど、特にチキンは見るのも嫌い。

カレーやビーフストロガノフのビーフぐらいなら何とか食べられるけど。


「加奈子、昨日の話なんだけど、聞いてくれる?」


「もちろんよ。なになに、何があったの?」


加奈子はお口をモグモグさせながら、目を爛々と輝かせていた。


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