ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
2 倦怠期か否かの、見分け方
     ☆☆☆☆☆



「ひょっとしてあれさぁ、
休み前夜に女二人で帰る
なんて寂しいヤツ、って
イヤミだったんじゃないの〜?」


純和風居酒屋の個室で、
向かい合って座るあたしと奈々。


一時間ほど飲んでほろ酔いに
なってきたところで奈々が
言ったのは、そんなこと。


言ってるのは多分、
柚木クンのことだ。


あたしはまた一口グイッと
お酒をあおってから、


「えー、そうかな。
別に深い意味ないんじゃないの」


あたしには柚木クンが人に
イヤミを言うなんて、
あまりピンとこない。


_
< 15 / 469 >

この作品をシェア

pagetop