機械とヒト

二章 哀しい出会い

姫がさらわれて三日。セカイ国。

某研究所。


「イサム、アンドロイドたち、お前たちに任務が下った。」


イサムを初めとする136体のアンドロイドたちが、研究所のホールに集まった。


「我が国の姫が、ウチュウ国に誘拐されたのは知っているな。本日、お前たちアンドロイドに姫を取り戻す任務が言い渡された。」


アンドロイドたちには戦闘能力が備わっており、武力行使も可能。早速、ウチュウ国へと出発した。


「姫…今助けに行きます。」


感情のないアンドロイドたちと共に、イサムは姫の救出へ向かった。









「ギン様。侵入者でございます。」


ウチュウの王、ギンの前に従者が跪く。


「ああ。セカイの連中が攻め込んできたか。姫にもう用はない。返しておけ。」


「了解いたしました。」


姫のココロを奪い、ココロを手に入れたギンはココロの重みに日々苦しんでいた。


「(重い……こんな重いものを抱えていたのか、人間たちは…)」



暗い部屋の中、ギンはココロの重みにうずくまって耐えていた。
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