真実を嘘だと言い聞かせた僕ら。
1、藤堂家


私たちはきっと、そんな運命だったのかもしれない。逃れることの出来ない、産まれる前から決められた運命だったのだろう。

それでもいい。運命だろうがなんだろうが、なんだって…いいんだ…

「好きなんだよ…晴馬…」



晴馬、はるま…何度も彼の名を呟いては、涙を流した。



< 1 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop