わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
コンドームを付けて、いよいよ一つになるとき、晃司くんはわたしを気遣いながら、ゆっくり入ってきてくれた。


初めてなので、痛みはあったけれど、大好きな晃司くんと一つになれて、わたしはとても幸せな気持ちだった。







それ以来、家に誰もいないときに、わたしたちはこっそりセックスをした。


もちろん親には知られていない。



みんながひそひそしゃべったりする快感とかは、まだよく分からなかったけれど、何度かするうちに痛みはなくなり、恥ずかしいのに気持ちいいような、ちょっと不思議な感覚を感じるようになった。


普段は甘えん坊になったりする晃司くんも、セックスのときだけは、わたしをリードしてくれて、ちょっと大人っぽく見えた。




晃司くんはいつもコンドームをちゃんと付けてくれたので、わたしは安心していた。


けれども一回だけ、晃司くんがコンドームを持っていないことがあった。





< 31 / 126 >

この作品をシェア

pagetop