わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
わたしはため息をついた。


浮かんでくるのは、晃司くんの顔。


どうして晃司くんのことなんて、考えてるんだろう・・・。


男の子のことを考えるなんて、わたしらしくない・・・。




わたしはすぐに晃司くんのことを、頭から振り払った。


でも何度そうやってみても、やっぱり晃司くんのことを考えてしまう自分がいる。





わたしは鉛筆を手に取ると、まっさらな紙の上に絵を描き始めた。



最初はゆっくりと動かしていた手が、徐々にスムーズにさらさらと動き始める。


そして紙の上に現れたのは、晃司くんの顔・・・。




< 9 / 126 >

この作品をシェア

pagetop