自閉症児光の夢、それは働く人になりたい

私たちの決断

父さんも私も同じ考えで、気持ちは最初から決まっていた。


本人が望む二男と一緒の幼稚園へ、光を通わせる事を決めた。


その時の事は今でも鮮明に覚えている。


もう担当医にお願いするしかなかったのだ。



この担当医の加藤先生と、又運命的な出会いをする事になる。


光を地元の幼稚園へ通わせたいと言うと、加藤先生は首を横に振った。



「このままの光君を集団生活の中に入れたら、大変な事になります。光君はみんなについていけなくて、嫌それだけでなくパニックを起こしますよ。」


それでもいい、私がもっと頑張るから、光が望む幼稚園へどうしても行かせてあげたい。


加藤先生に何度もお願いした。


でも、加藤先生は中々首を縦にはふらず、難しい顔をしたまま。






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