彼を捕まえろ!〜俺様男はハート泥棒〜

友達





私は眠る斗真くんを置いて、休み時間になると教室に急いで戻って行った



「菜々!?」


「優ちゃん!」



私は教室に入るなり、すぐに優ちゃんの所に飛んで行って抱きつく



「どうだったの?2人して帰ってこないんだもん…」


私はその言葉に無言でフルフルと首を横に振った



「そう……」



「でも計画通り、友達にはなれたよ」



「え?ホントに?」



「うん」



私は手短にことの成り行きを優ちゃんに話した


キスしたこと以外は



キス…


そういえば私、斗真くんとキスしたんだ!


思えばあれはファーストキス!


うわーん!


もう友達だから、2度とすることないよ!


もっと味わっとけばよかった!



「しかし工藤らしいね…」



「え?」



「彼女になろうとしなければ友達になってやるなんて」



「うん…」



完全にお前は対象外と言われたようなものだ





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