極悪彼氏
押されて膝を着いたあたしに、強烈な平手打ち。



「あたしの琥太郎、返せよ」



別人みたいなコタローの彼女。



返せって…?



「まさか別れたっ…」

「あたしと別れた日、琥太郎の部屋行ったみたいだね」

「なんでっ…」

「謝ろうと思って行ったらアンタが入ってくとこ見ちゃって。元カノ追い出した気分はどう?」

「あたしそんなの知らないっ!!」

「だったら何であたしがフラれんだよ!!」



バシバシ叩かれた。



殴られることには慣れたと思っていても、その指輪は痛いかな…。



またママに心配かけちゃう…。



「やり返さないんだね。カワイイ顔が台無し~」

「あたし…あなたからコタローを取ってないっ…」

「聞いてないから、そんなウソ」



顔の感覚がなくなるっ…。



アレ…今…暖かいのが垂れてきたんだけど…。



水?



じゃなくて…血!?



「あ、ごめん。指輪で切れちゃったみたい」



悪気のないような笑顔っ…。



< 102 / 480 >

この作品をシェア

pagetop