極悪彼氏
なんだか誰を信用したらいいのかわからなくなってきちゃったよ…。



カケルもモヒ君も学校に来てないから話し相手もいないし。



マジでつまんない…。



「あれ?コタちゃんのムーだ」

「ツキさん!!何で今日みんな休みなんですか!?」

「昨日集まったから。俺は学校にケータイ忘れたから取りに来ただけ」

「集まった…?」

「ってか、ひとりで何してんの?」

「誰も話し相手がいなくてつまんないんで…一緒に学食行きましょうよ!!」



ツキさんとやってきた学食はガラの悪さがたまらなくヤバい。



だけどツキさんはやっぱりみんなから避けられる存在らしく、すんなり席に座ることができた。



お互い頼んだお昼ご飯を並べ、あたしとツキさんなんてレアな組み合わせだと今更気づいた。



「ツキさんとイズさんって仲良しですよね」

「よくない。俺はイズルなんか大嫌いだもん」

「でもいつも一緒じゃないですか…」

「昔からイズルとは一緒にいたから癖みたいな感じ」

「幼なじみとか?」

「腹違いの兄弟。ちなみに俺がお兄ちゃん」



ウソ…でしょ?



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