極悪彼氏
真っ赤な顔と枕
【夢羽】



ボッコボコにされて、次の日は寝込んだ。



その次の日、学校に行くと事態は一変していて。



『なんであんなのが小田切さんの彼女なの!?』



ありもしない噂が宙を浮遊。



あたし、コタローの彼女じゃないですけど…。



話を聞こうとしたのにカケルがいなくてまたひとり。



しかも小田切グループも学校に来てなくて。



1週間、モヤモヤしたまま過ごした。



「キャ~!!勢ぞろいじゃん!!」

「超カッコイイ~!!迫力ヤバくない!?」

「ゲンジ先輩!!1回でいいから相手して~!!」



モッテモテのヤンキー集団がやっと来た。



真相を聞かなきゃやってられない!!



「あんた、あんまり調子に乗んないでよね」

「えっ?」

「あんたなんか小田切さんに嫌われちゃえばいい」



そっか、あたしをボコッた人たちはコタローが好きだったんだ…。



だから目立ったあたしが許せなかったわけね…。



「ちょっと来いよ!!」

「行かないっ!!」



無理矢理引っ張られて、また体育館倉庫。



パチ~ンと平手打ち…。



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