ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
3

片桐さんとあきら君




-片桐さんとあきら君-



大好きだけど、その想いを伝えることができない。



今までは見ているだけで幸せだったのに。




そんな私はもういない。





片桐さんのせいだよ。




手を繋いだり、恋人同士みたいなことをしちゃったから・・・・・・






私は、彼女になりたいんだ。




片桐さんの妹じゃなく、片桐さんの一番好きな女性になりたい。








「もうあきらめるしかないのかな。私・・・・・・」





ポツリとそう呟いた私に、あきら君のパンチが飛んでくる。





「バッカじゃねーの?今あきらめるなら何年も前にあきらめろっつーの」





そう言われればそう。




可能性がなかったのは、今に始まったことじゃない。




ずっとずっと片思い確定の恋だった。





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