ハニートースト ~カフェで恋したあなた~

再会




-再会-




再会は思わぬ形でやって来た。



店じゃなく。




私の家の前に・・・・・・いた。



大好きな片桐さんが。








「よぉ、元気か?」




髪が少し短くなっていた。



学校帰りだったので、もう夜の9時を回っていた。




「マスターにもうすぐ帰ってくるって聞いたから」




「家に・・・・・・来てくれたの?」





だめ。



泣いちゃだめ。



普通にしないと。



妹として、元気な顔を見せなきゃ。







「元気・・・・・・だった?片桐さんは」




止めようと思っても涙が止まらなくて。




「おう。元気だったよ」



「そう、良かった」





涙を隠す為に、伸びなんかして、夜空を眺めた。






< 145 / 300 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop