雨の下で
雨。飴。


【響夜side】

ザー…

雨が降ってきた。

今日に限って車にのってきていない。

仕方ない。傘を借りて帰るか。

近道をするために公園を通りかかる。

すると街灯に人が寄りかかっていた。

しかも女子高生っぽい。






「おい。おーい。こ」

「……。」

聞こえているのか?

「…ここは、あたたかいから。」

「……そうか。」

「でもここはダメね。」

フッと微笑む女。






「だって、すぐに声かけられるもの。」

「そうか。お前、帰るところは?」

「あると思うの?」

クスッと俺に笑いかけた。

「いや、無さそう。」

「あはっ、当たり♪」

なんでこんなにも楽しそうなのか。

とても気になった。




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