もらう愛=捧げる愛
───カチャ


「ただいまー」


「あ、ハルくん、おかえりっ!」


「じいちゃんの病院、どうだった?」


「うんっ。みんな優しくて仕事も馴染めそうだよ?ハルくん、ありがとう」


「ボクもすぐ若葉辞めて、じいちゃんの病院に戻りたいけど、レセプト、これ以上減らせないし。ごめんね?」


「ううん、いいの。ハルくんとは毎日一緒、それだけであたしは十分、だよ?」


「そっか。わっ、ハンバーグだ」


「うんっ。食べよっか?」


「その前に」


「なぁに?」


「ただいまのキス、ちょうだい?」


甘い笑顔のほころんだハルくんとの熱い口吻。


あたし…溶けちゃいそうだ、よ?
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