もらう愛=捧げる愛
「さ、て。昼休み、半端に時間使っちゃったな。メシ食うだけの時間残ってないし。昼ヌキ、耐えるしかないね?」


「あ…。なんかあたしのせいで…ごめんなさい…」


「昼、食べさせてもらえなかった分、夜つき合ってくれる?」


「夜…?」


「約束ね」


「ハ、ハイ…」


「に、しても。自分で“美人薄命”は良かったね?」


笑うハルくんと涙を拭ったばかりのあたしの目が絡まった線は、やっぱり熱い気がした。
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