使者の黙示録
そう言われた相棒は、ニヤッと笑いながら

左胸のポケットから、もう使い物にならなくなった金属製のライターを取り出す。


「占いというのは、当たるものだな」

「……」


プラスチック製から金属製に変えた、そのライターが

彼の胸を貫こうとする弾丸を防ぐことを

1ヵ月前に出会った占い師の女性は、すでに知っていたのだ。


そして、いま――

シスター・マヤたちを警護する彼らの前に、占い師の女性が再びその姿をあらわす。

そして彼女は、シスター・マヤの未来を予言しようとするのだった。

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