使者の黙示録
◇使者

・忍びよる死線

そして、時は静かに流れ

10月になり、秋の季節まっただ中であるが、日中はまだ温かくて過ごしやすい。


シスターたちは礼拝堂での祈りが終わり、修道院へ帰っているところだ。

その修道院では、マザー・アミコがシスター・マヤとメグを待ってる。

静かに待ちながら、次なる取引相手たちの間で進めるべく話を

その黒い腹の中で、あれこれと考えていた。


やがて、シスターたちが帰ってくると

マザー・アミコはハンドバッグを片手に、シスター・マヤとメグの2人を呼んだ。


だが――

傍まで来たシスター・マヤの顔色が、あまり良くない。

< 135 / 357 >

この作品をシェア

pagetop