使者の黙示録
他の雲が上空の風に身をまかせるように、横へ流れているのに対して

団司が目にした3つのすじ雲の塊は、まるで太陽が西に沈むような動きを見せる。


見たこともない雲が、見たこともない動きを見せるその違和感は、半端なものではなく

ある種のメッセージ、いや、警告を発しているように思える。


(……)


イヤな予感がする。

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