使者の黙示録
朝からずっとジャージ姿の団司は、正午を過ぎると昼食のカップめんをすする。


その後は、特にやるべき事も、やりたい事もなく

安物のパイプベッドに敷かれた布団に寝そべり、天井を眺める。


パチンコあるいは本屋に出向こうと何度か思ったが、どうにも身体が動こうとしない。


団司は、今日の自分は何かおかしいと思いつつ

無駄に流れて行くような時間のなかに、その身をあずけて時を過ごす。


すると

不意に、心に直接伝わってくるような声が、団司の胸に響く。


『使者よ、今どこにいる!』


団司の頭に、ルゼの顔が浮かんだ。

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