使者の黙示録

・訪れたその刻

街なかにある教団の礼拝堂では

マザー・アミコと裏社会に暗躍する顧客たちが、取引についての話を進めていた。


礼拝堂の扉は、内側から鍵がかけられ

白い壁に覆われた室内の真ん中には、食卓のようなテーブルが置かれている。

マザー・アミコと顧客2人の3人が椅子に座り

顧客たちの傍には、彼らが連れてきた部下が1人ずつ立ち、気を抜くことなく警戒している。


一般社会の裏でとり行われる、悪にまみれた彼らの談合を

礼拝堂の奥、正面に位置する女神の像が、目を閉じたまま静かに聞き入っている。

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