一応、教団の方も不測の事態が起きたときのことを考えながら、行動を進めてきた。

修道院で養育される子どもは「孤児」であり「虐待児」ではない。

「虐待児」という響きは、孤児にくらべると世間に対する衝撃が非常に強い。

何かあった場合に、必要以上に目立ってしまう。


教団が一般社会の裏でやっている事が、やっている事だけに

彼女たちは、ほんのわずかな不安要素も受けいれることは出来なかった。


教団を設立した5人は

修道院で養育する児童は、すべて孤児とするように

絶大な権力をもつ信者たちに頼み、行政機関に取り図ってもらっていた。