使者の黙示録
「修道院の子どもを使いましょう」


マザー・アミコは、教団の運営にかかわる他の4人に

教団の復興計画を提案する。

いまは、宗教や施設に向けられる世間の目が確かに厳しいが

要は、自分たちの宗教および修道院が健全であり

何も問題はないということを、民衆に理解させればよいのだ。


自分たちが、大っぴらに動けないのであれば

動ける者を使えばいい。


(私たちの代わりとして、あの子たちに役に立ってもらわねば)


シスター・マヤとメグを、生きた宣伝道具とする計画は

このときに生まれたのである。

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