使者の黙示録
真弥が修道院で暮らすようになり、2年の歳月が過ぎたころ

修道院は、その運営が軌道に乗ったといえる状態になっていた。


ある日の朝――

修道院のみんなが目覚めてバタバタと騒ぎ、警備員たちもパトロールを終えて帰社したときに

まるで、その隙を突くように

修道院のエレガントゲートの前に、赤ん坊が捨てられていた。

それをマザーの1人が発見する。

それは真弥の場合とほとんど同じで、赤ん坊はカゴのなかで眠っていた。

のちにメグと呼ばれる赤ん坊である。


修道院のマザーは、すぐさまマザー・アミコに連絡して、彼女の指示を仰いだ。

< 36 / 357 >

この作品をシェア

pagetop