使者の黙示録

・ユリアナ教団の美少女

「2人とも、こちらへいらっしゃい」


女性にしては、かなり低い声で2人のシスターに呼びかける彼女は

みんなと同じ白い修道服を着た教団のマザーである。

教団のマザーではあるのだが

彼女は、修道院でシスターたちと生活をともにするマザーではない。


マザー・アミコと呼ばれる、40歳を過ぎたばかりのその女性は

教団の設立に直接かかわる5人のうちの1人である。


18歳のシスター・マヤが6歳のメグの手をとり、マザー・アミコのもとへ向かう。

その様子を

他のシスターたちが、おしゃべりをやめて見ている。

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