使者の黙示録

・占い師

シスター・マヤとメグが団司と出会ってから、1週間が過ぎた。

この日もシスターたちは、マザー・アミコからお使いを頼まれる。


いつものように決められたルートを歩き、郵便局での用事を済ませた少女たちは

寄り道することなく、アーケードを通りながら修道院に帰ろうとしていた。


屋根のない広場に出たときだった。

右側の角のところで、少女たちを呼ぶ女性の声を

シスター・マヤの耳が捉える。


「シスター」


その声は、とても神秘的な響きでシスター・マヤに届いた。


ボディーガードの男たちには、聞き覚えのある声だった。

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