シスター・マヤは、自分を呼んだ女性の方を振り向く。

同時に、ボディーガードたちも女性の方に目を移す。

その視線の先には

赤いクロスをかけた四角のテーブルを前にして、1人の女性が座っていた。

緩やかにウェーブした栗色の髪が、ふわりとなびく。

外国人と思うほどに端正な顔立ちをした彼女は、民族衣装のような服をまとい

シスターたちの方を見ながら、やわらかい微笑みを投げかけている。


「シスター、あなたを占いたいのだが」


彼女は、まったく違和感のない日本語で、シスター・マヤにそう言った。