憧れの彼と恋する方法
昨日のお酒がちょっと残ってるせいか、物が沢山置かれたスタジオの狭い廊下を、頭を抑えながら歩く私。
あれだけ飲んだのに、舞美ってば全然平気そうだし、凄過ぎる。
「今日は、午前中撮影で午後はテレビ局で番組収録か…」
今日も相変わらず得意の独り言を呟いていると、吉田マネージャーに声を掛けられた。
立ち止まって話をしていると、その周りを何故か沙羅ちゃんがウロウロと歩いている。
どうしたんだろう?
「沙羅ちゃん?」
私が声を掛けると、ビクッと驚いた表情を見せその場を立ち去った。
何だ?私、なんか怖い?
まぁ…いいか。
そう思い、吉田さんとの話を終えた私はスタジオへ向かった。