嘘偽りの愛しい体温


呼ばれるまま新藤さんの後ろを着いて行くと


人気の少ない非常口の方へと辿り着くと、新藤は振り返り私を見つめた




「里桜さん。あれから連絡ないけど、俺の事嫌になった?」


「い、いえ。そんな訳じゃないんですけど…」




連絡しようかと思ったけど


でも、結局出来ず仕舞いだった


もしかして…


それを言う為だけに


此処へ来たの?


まさか…違うよね?


此処へ来たのは何かのついでだよね?



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