嘘偽りの愛しい体温
十七、クリスマスの軌跡


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蓮也の家から帰宅してから2時間程経ってから携帯電話が鳴り響く


…蓮也?




「もしもし」


『里桜、無事家着いたか?』


「うん、お世話になり有難うね蓮也」


『いや、気にするな。里桜、俺はもう金輪際お前と会うつもりはない』


「…そんな」


『お前の携帯番号もアドレスもこの後削除する。お前もそうしてくれ』


「……っ…やだ…」


『里桜、俺を困らせないでくれ。お前の事嫌いになりたくねぇんだ』




わかってたよ、いつか言われるって…。こうなるって…。



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