君だけを愛している…

―結婚―




「私は!!

ルイスが好き…なの」



「…はっ??」


「わかってる!!

ルイスは神に従う為に
私を花嫁にしてるだけな 事なんて…

でも止められないの
ルイスを愛してるの…」


今まで溜めていた思いを勢いにまかせて言っていた





「春奈…」

「―…ッ!!!」


ルイスに力強く抱きしめられて私は混乱してしまった…


ど、どういう事???

そんな事されたら私、勘違いしちゃうよ…








「春奈、俺も愛している」


「今、なんて…」


彼の言葉が聞き間違いのような気がしてルイスから離れ、目を合わせて聞いた




「俺は春奈を愛している」


「本当に?」


「ああ…」


「こんな私を?」


「それを言うなら俺だって…

俺は化け物だ…

こんな俺を愛しているのか??」



「ルイスが化け物だろうと、何だろうと私は貴方を愛すわ」


「そう言ってくれるのは 春奈だけだな…」


「私を女として愛してくれるのもルイスだけね」

優しい笑顔を向けられ私も笑顔になる…


だけど、まさか両想いだったなんて

まだ現実味がないな…





「やっとだ…俺がどんだけ待ったと思っている」

「えっ…」





「結婚しよう…」



「っ…」


「俺と結婚するのは
嫌か?」


「嫌じゃっ…な、いッ」


あぁ、本当に私は夢でも見ているようだ

これまでにない位嬉しくて涙が止まらない





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