【AM9:32】

 佐千子は、東京駅の地階へ降りる長いエスカレーターに乗っていた。
 軽装で行く予定だったが、目が覚めると急に空気が冷えたのを感じ、実家に置いてあったフード付きのジャンパーにマフラーと着込んだ。
 ハッチの思い出の品をいろいろ詰めているうちに、いつもの通勤用のバッグは膨らんでしまい、その重みが肩に食い込んでくる。何しろ、父が買い置いてくれた氷砂糖だけで、1キロだ。迷った末に、結局袋ごと持ってきてしまった。

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