彼氏にしたい男子No.1~最強ヤンキーに愛されて
再接近
文化祭まであと数日。


彼氏にしたい男子No.1効果なのか、クラスでは、目に見えてカップルが増えてきた。


「あ~、気が滅入るわ。みんな幸せそうでやんなるよ」


和香ちゃんが苦笑いしながら、ため息をつくのに合わせ、あたしも頷く。


「ほんとだねー」


「何言ってんの!?亜美ちゃんは選びたい放題でしょ」


「まさか!」


あれから音楽の授業は数回あったけど、当の九条くんとは何も進展してない。


「贅沢だよ。早く誰かと付き合いなよ」


そんな風に言われても……。



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