守るべきもの
病院の裏庭に、長谷川外科部長が倒れていた。


顔が分からない位に切りつけられていた。


近くに、凶器と思われるナイフが落ちていた。


修平は本部へ連絡し、大橋は警備員と共に、現場の保存に努めていた。


医師達がやって来て、蘇生術を行ってたが、助からないであろう。


遠くから、まるで異次元にいるかのように、沙依が長谷川外科部長の姿を見ていた。


泣きもせず、ただ無表情で見ていた。


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