わかれあげまん

つかつかと柚のいる席に戻る美也子の背中に、渡良瀬ががなってきた。


「何だよ!悪いかよ!そう考えてんのはオレだけじゃないだろ?それに柚だって自覚してんだろうがよ、自分が」


無視して歩き続けた美也子が、どかっと乱暴に柚の前に腰を下ろした時、渡良瀬のシャウトが学食中に響いた。


「自分が、“わかれあげまん”だってさ!?」







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