青薔薇姫

水姫




尚希が淹れてくれたホットココアを飲み干すと、あたしはあることを思い出した。


ガサガサ


よかった……潰れてない。


「彰人、オレンジジュースいる?ココアのお礼。」


コンビニでジュースを買ったことを思い出し、彰人にオレンジジュースを差し出す。


その瞬間、彰人の顔がパァッと輝いた。


「くれるの!?」


「うん。ココアもらったから。」


「ありがとうっ!!瑞華大好きっ♪!!」


「ひゃ…っ!!」


彰人に抱きつかれたあたし。


「色気ねぇ声だなー♪」


そう言ってあたしをからかうのは、もちろん零也。




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