セックス·フレンド【完結】
10
12月はあっという間に終わり、新たな年を迎えた。


クリスマス以来、あたしの隆也に対する熱意は急激に冷めていった。


あんな場面を見せられては、戦かう気力も意欲も失せる。


何より、あれから隆也からは何のフォローもなく、それはつまり、彼にとってあたしは、それまでの女だったのだろう。


二番目の女。


やるだけの女。


セックスフレンド。


惨めだ。


惨めだけれど、これが現実なのだ。



そろそろ潮時なのかもしれない。


隆也とこんな関係になって、一年近くなる。


でも、あたしの望むような展開にはならない。


今なら、引き返すことができそうだ。


ボロボロになって、再び彼にすがりつく前に…。
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