セックス·フレンド【完結】
「ランチ奢るなんて言っといて、マックのドライブスルーだなんて!来て損しちゃった」


すっかり冷めたポテトを、これまた氷の溶けたコーラで流し込みながら、あたしは文句をたれた。


「奢ってもらっといて、そんなこと言っちゃう?」


隣で西村君が口を尖らせている。


あたしたちは、ホテルに入ってすぐにセックスした。それで、今は2人とも裸のまんま、ベッドの上に並んで遅い昼食を食べている。


「ご飯奢ったんだから、ホテル代はみぃたんが払ってよ」


「冗談でしょう?割に合わない」


「割って何?こんな年若い美少年とホテル代だけでやれるなんて、超お得だと思うんだけど」


「ぶん殴っていい?」


「嘘、ごめん。割り勘でいいでーす」


西村君が大きな口を開けて、残りのテリヤキハンバーガーを押し込んだ。

「…汚いなぁ」


口元に垂れたソースを紙ナプキンで拭うあたしを、西村君がじっと見つめる。
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